上位作品

第29回展の上位作品

内閣総理大臣賞

母神の如し ねぶた師

成田恭平さん(青森県)

撮影情報
撮影地
青森県青森市 ねぶた小屋
カメラ
キャノン EOS R
レンズ
キャノン RF50mm F1.8
絞り
2.2
シャッター速度
1/160
撮影感度 ISO~(フィルムの場合はフィルム感度)
100
ご受賞者の声

この度は『内閣総理大臣賞』という大変栄誉ある賞をいただき誠にありがとうございました。この写真は「青森ねぶた祭」にて運行される巨大な灯籠山車である大型ねぶたを制作するねぶた師・北村麻子さんの制作風景を撮影した1枚になります。彼女は300年以上の歴史のある祭において初めての「女性ねぶた師」です。私は彼女のカメラマンとして5年以上制作風景を撮ってきました。喜びも苦しみもたくさんの場面を撮ってきました。そんな彼女の強さと美しさ、情熱が集約されたこの写真で受賞できたことは私にとって何よりの麻子さんへの恩返しになったと思います。そしてここに至るまで私を支えてくれた家族や先輩方、仲間や友人...たくさんの方々がいてくれたからこそ受賞できたんだと思っています。みなさま本当にありがとうございました。そしてこれからもカメラマンとして驕り高ぶらず精進して参ります。

▼審査員講評テラウチマサト氏

ねぶた師がねぶた祭りの山車の絵を描いている写真は、祭りの主役となる山車そのものへの創作の時間を捉えていて貴重な写真として興味深く拝見しました。山車の絵を描き上げようとする途上の絵を背景に創作中のねぶた師を撮影したことで現場での真摯さが伝わりました。ねぶた師の筆を動かす手元や描かれている絵の一部に視線が誘導される構図は魅力ですがどこか描く振りにも見えます。筆を走らせる瞬間や色を塗る手の動きが捉えられていたら静止画的な写真に動的な印象を与えられたと感じます。

衆議院議長賞

炎と舞う

笹尾康弘さん(石川県)

撮影情報
撮影地
富山県射水市 火渡り神事
カメラ
ソニー α7 III
レンズ
サムヤン 35-150mm
絞り
8
シャッター速度
1/200
撮影感度 ISO~(フィルムの場合はフィルム感度)
640
ご受賞者の声

このたびは、衆議院議長賞という身に余るご評価をいただき、誠にありがとうございます。多くの素晴らしい作品の中から選出していただけたことに、ただただ感激しております。本作品は富山県射水市の櫛田神社で開催された火渡り神事の一場面を撮影したものです。炎の力強さ、神輿の装飾の美しさ、駆け抜ける神職さんの躍動感、これら3つの要素を一枚の写真の中で表現できればという思いで、最適な露出と構図を模索しながら撮影に臨みました。撮影に集中するあまり神事が終わってから気が付いたのですが、手足の7か所を蚊に刺されておりました。痒さに悶えた日々も、今回の受賞のおかげで報われた気がしております。写真を始めて9年になりましたが、撮りたいものも、撮影への情熱も尽きることがありません。「総合写真展」と共に、これからも楽しい写真ライフを過ごして参りたいと思います。

▼審査員講評テラウチマサト氏

火渡りのようなお祭りの儀式は祭り自体のハイライトまでの流れや、それに伴う撮影場所の選択が重要な要素となってくるものです。知り抜いた場所選びと35mm‐150mmのズームレンズの活用でベストポジションでの撮影が見事でした。「炎と舞う」というタイトル通り、炎と担ぎ手の動きが互いに共鳴し合い人々も舞う炎の一部の様です。手前二人の引手の表情が微笑んでいるように見えるのは、緊張と集中力の中から生まれてくる高揚感によるものでしょうか。日本の伝統的な祭り文化の一瞬を切り取れたと感じます。

参議院議長賞

いってらっしゃい

西田エンヨウさん(東京都)

撮影情報
撮影地
中国 浙江省
カメラ
キヤノン EOS 5D マークIII
レンズ
キヤノン EF70-200mm F2.8
絞り
8
シャッター速度
1/125
撮影感度 ISO~(フィルムの場合はフィルム感度)
250
ご受賞者の声

受賞のお知らせをいただいた時、驚きと喜びが湧き上がり、応募して良かったと思いました。写真は趣味として10年前から始めて、毎回自分がいいねと思うような写真ができた時、より多くの人にシェアーして交流したいと思っていました。今回このような機会を提供していただき本当にありがとうございました。

▼審査員講評テラウチマサト氏

中国の伝統的な日常に根差した普遍的な撮影なのか、旅の中の演出的なものなのかの判断に迷いましたが、「いってらっしゃい」というタイトルと共に全体を包む朝霧の効果やセンターを横切る橋の直線、その上を行く人や牛や犬や天秤棒の人物が醸し出す物語性、川面への写り込み、そして周囲を囲む枝の配置など映画のワンシーンの様な決定的な瞬間を鋭く捉えています。ハイキーでの処理も「いってらっしゃい」の表現として上手く伝わってきます。人や動物、天秤籠の野菜等が不思議なことですが完璧すぎて何故か気になります。

文部科学大臣賞

都会はジグソーパズル

鈴木悠太さん(千葉県)

撮影情報
撮影地
東京都 原宿
カメラ
ソニー α550
レンズ
17-35mm
絞り
8
シャッター速度
1/160
撮影感度 ISO~(フィルムの場合はフィルム感度)
情報無し
ご受賞者の声

文部科学大臣賞をいただき、本当にうれしいです。ありがとうございます。私は、小さい頃から写真を撮ることが好きでおもしろそうなものを撮っていました。それを見ていた、おじいちゃんが一眼レフカメラをプレゼントしてくれて大切な宝物となりました。私は、プロカメラマンになった気分で、いつもカメラを持ち歩いています。この作品は、天井の鏡がいつも遊んでいるジグソーパズルに見えて、めずらしくておもしろかったので夢中になって撮った写真です。これからも楽しく写真を撮っていき、周囲をアッと驚かせる写真を撮り続けていきたいです。

▼審査員講評テラウチマサト氏

この場所にオフィスがあった私には原宿という若者文化の発信地とそこを歩く人々が鏡によって分断、増幅、そして歪められているこの写真に強く共鳴をしました。自分と他者との関係性、都市空間に潜む見えない関係バランスを撮影しているようです。画面の中に出てくる緑色の広告が写真に気持ちのいいリズムを生み出しています。この場所の鏡のオブジェを知っていてもこのように撮ることはなかなか出来ることではないと感じます。

東京都知事賞

僧坊

奥村泰子さん(神奈川県)

撮影情報
撮影地
ラオス
カメラ
ニコン Df
レンズ
情報無し
絞り
6.3
シャッター速度
1/30
撮影感度 ISO~(フィルムの場合はフィルム感度)
1800
ご受賞者の声

この度は、素晴らしい賞をいただき有り難うございました。写真は、7年前ラオスへ行った時のものです。当時、ラオスはまさに発展途上で、生活も豊かとは言えない状況でした。
貧しい家庭では口減らしの為、子供達をお寺へ預けます。たくさんある寺々にて、子供達の修業と共に人々の生活が成り立っていました。お寺の一部屋で、窓辺の光の中に、勉強する子とスマホを操作する子を撮りました。ラオスの子供達の可愛い笑顔を忘れられません。私の大好きな国になりました。

▼審査員講評テラウチマサト氏

一見、静けさとその中に佇む修業場の緊張を感じさせる写真です。光で沈黙を描き出したとも言える写真。赤味のかかった僧の衣装とその中で青白く浮かぶ四角い知性の象徴である書物、ときに交じる黒い影の対比が精神世界の学び場であることを印象付けます。理性や知性や霊性を身に纏うそのプロセスを捉えているようでした。しかしよく見れば、コードの先にスマホのようなものが。語らない写真としての魅力を感じつつ、その手にした機器を見た瞬間、精神性と余白を保ちつつの現代に生きる修行僧を捉えた瞬間でした。小物一つで写真のイメージは大きく変わります。

東京都議会議長賞

初雪遊び

山下由衣さん(新潟県)

撮影情報
撮影地
新潟県長岡市
カメラ
キヤノン EOS 5D マークIII
レンズ
キヤノン EF17-40mm F4L USM
絞り
4
シャッター速度
1/2500
撮影感度 ISO~(フィルムの場合はフィルム感度)
1000
ご受賞者の声

はしゃぐ子ども達、遊びまわる青赤の傘、きしみ踊り鳴る初雪。冬のはじまりの一瞬、幼い頃は私も雪国新潟を写真のように駆けた時を思い出します。この度は東京都議会議長賞という貴重な賞を頂きまして、誠にありがとうございます。写真歴は5年ですが、総合写真展は4回目の挑戦でした。師走の時期に東京都美術館へ足を運ぶ胸の高鳴りは毎年の楽しみでありましたが、まさか自分がこのような光栄な賞をいただくこと、夢のようです。写真は時を切り取るものだと思っており、人や自然、風土の心が宿るのでしょう。これからも貴賞に恥じぬよう、人の心に残る作品を撮り続けていきたいです。写真を始めて良かったと本当にしみじみ感じます。誰かの心が輝く貴展を、皆様もぜひ挑まれてはいかがでしょうか。これからも作品を応募させていただきたいと思います。

▼審査員講評板見浩史氏

〝初雪〟とあって、ふかふかの厚い雪ではなく、ところどころに黒い土も見え隠れする足跡だらけの雪面。それでも子供たちにとっては別世界なのでしょう。楽しそうに走り回る二人の子の姿を可愛らしく写し止めています。この朝の情景を、作者自身も童心に戻って素直に描写したところが成功の秘訣かもしれません。水色の傘の子は表情こそ見えませんが、手の動きや傘から透けて見える髪の毛の動きなどから、賑やかな嬌声さえ聴こえてきそうです。

大賞

少女

時田章吾さん(東京都)

撮影情報
撮影地
東京都 広尾
カメラ
ペンタックス 67
レンズ
ペンタックス 165mm
絞り
5.6
シャッター速度
1/60
撮影感度 ISO~(フィルムの場合はフィルム感度)
400
ご受賞者の声

ご受賞者の希望により、写真およびコメントの掲載はありません。

▼審査員講評板見浩史氏

初々しい少女の、やや物憂げな表情を捉えたクラシカルなポートレートです。デジタル写真とはひと味異なった全体の柔らかな調子と淡い色彩は、中判カメラとブローニーフィルムによる撮影の賜物。ファッションやポーズの付け方などに少し前の時代感覚もあり、それも独特の魅力となっています。背後の苗木は桜のようです。できることなら、成長した桜の樹とこの少女を同じ位置で撮った、その後の写真も見てみたいものです。

大賞

天使

永井健藏さん(神奈川県)

撮影情報
撮影地
横浜市泉区
カメラ
Canon EOS-1D X Mark III
レンズ
Canon EF100-400mm f/4.5-5.6L IS II USM +EXTENDER EF1.4x III
絞り
シャッター速度
1/500
撮影感度 ISO~(フィルムの場合はフィルム感度)
100
ご受賞者の声

この度は大賞に選んでいただき感謝の念に堪えません。今回の写真は時々、撮影に出掛けている自宅近所の"親水公園"で撮ったものです。親水公園に着くと直ぐに、この子たちに会うことができました。いつもは池にプカプカ浮いているカルガモが、この日は目と鼻の先にいました。しかも、可愛い雛たちを連れていて、雛たちが微睡んでいるではありませんか。これは絶好のシャッターチャンスと、すぐに地面に寝転がり興奮しながらシャッターを押したものです。さらに「超〜可愛い!!」と心の中で叫んでもいました。この時ばかりは、自分にまだ"鳥運"が残っているんだと・・・笑 日頃から数多くの人たちが散歩に訪れる親水公園です。多分、"人馴れ"しているのでしょうか?!逃げることなく撮らせてくれました。しばらくすると親鳥が雛たちを促すように池の水面に下りて行きました。 ほんの一瞬のことでした。雛たちに感謝!感謝!すると共に、"雛たちの無事の成長"を祈らずにはいられませんでした。もうすでに雛たちは大きくなり、次の世代を産んでいることかと思いますが、また逢いたいものです。この貴重な出逢いに感謝です。

▼審査員講評板見浩史氏

カルガモの親子は、ヒナの可愛らしさと親とのきずなの強さによってニュース写真などにもよく登場する題材です。この作品は親鳥を大胆にカットしてヒナだけを主眼にしたところにオリジナリティーが発揮されています。作者は〝天使〟と見立てていますが、ここまで表情をアップにするとまったく別の見方で、何か悪だくみをしているようにも見えます。「母ちゃんは最近ボクたちにキビしすぎない?」「うん。みんなで抗議しよーか」「そおだ、そおだ!」なんて…、そんな〝いたずら天使たち〟の声も聞こえてきそうな気がします。

準大賞

11月22日

伊藤嘉彦さん(山形県)

撮影情報
撮影地
山形県尾花沢市
カメラ
キヤノン EOS R6
レンズ
キヤノン RF24-70mm
絞り
3.2
シャッター速度
1/80
撮影感度 ISO~(フィルムの場合はフィルム感度)
100
ご受賞者の声

この度は準大賞に選んでいただき本当にありがとうございます。今回の作品は、同級生(男性)夫婦を撮らせていただいた時の写真です。表情に夫婦愛と幸せを感じて応募しました。撮影日が11月21日でしたが、題名「11月22日」(いい夫婦の日)としました。もちろん同級生に写真を渡しました。本当に喜んでくれました。私が総合写真展に応募したのが第23回展からですが、初めての応募で優秀賞をいただき舞い上がった記憶があります。その後は、入賞を励みに総合写真展や他公募展にも応募して楽しんでいます。私の写真活動の原点は総合写真展と思っています。ありがとうございました。

▼審査員講評板見浩史氏

タイトル〝11月22日〟の意味はしばらく考えてからやっとわかりました。〝いいふうふ〟の日。このご夫婦の満面の笑みを見て納得。たくさん並んでいるハクサイは二人が栽培されたものかどうかはわかりませんが、それを手に抱えて笑う奥さんとご主人の最高の笑顔をとらえた完成度の高いポートレートです。暗い室内ですが、人物に良く光が回っていてフレーミングも適切。素敵なご夫婦、ともにハクサイ(100歳)までお元気で!

準大賞

霧雨

野田光治さん(神奈川県)

撮影情報
撮影地
フランス パリ
カメラ
オリンパス OM-1
レンズ
オリンパス M 12-200mm
絞り
5
シャッター速度
1/40
撮影感度 ISO~(フィルムの場合はフィルム感度)
250
ご受賞者の声

このたびは「準大賞」をいただき感激しております。誠にありがとうございます。一昨年は、何度かチャレンジしていたフォトマスター検定1級にようやく合格し、昨年はエキスパート資格をいただき、また総合写真展では「優秀賞」をいただきました。この写真は、昨年妻とパリに旅行に行った際にエッフェル塔前の広場で撮影したものです。早朝、地下鉄から地上に出たとき、そこにあるべき塔が霧に隠れてありませんでした。幻想的な雰囲気にのまれそうになりながらシャッターを押したうちの一枚です。ここまで隠れるのは年に一度あるか無いかだそうです。自分が撮った写真から「物語」を思い起こしてもらえるような作品づくりを今後も目指していきたいと思っています。写真をはじめて十数年、体が動き、頭が働く間は、自分がやりたいことにチャレンジしていき写真ライフを楽しみたいと思っています。

▼審査員講評板見浩史氏

観光で訪れたパリではなく、作品づくりのためにわざわざ撮影ロケを行ったという印象の、作品意識の高さを感じる写真です。あいにくの天候ですが、上部が見えなくともエッフェル塔とわかる逆転の活かし方が上手。その空間にうまく鳩が飛び立ってくれたものです。全体のトーンを渋いセピア調に整え、そこに赤い傘をパートカラーで強調して置いた手法もたいへん洒落ています。

準大賞

出発の日

中井雄樹さん(兵庫県)

撮影情報
撮影地
情報無し
カメラ
キヤノン EOS 6D マークII
レンズ
キヤノン RF70-200mm F2.8
絞り
11
シャッター速度
1/500
撮影感度 ISO~(フィルムの場合はフィルム感度)
800
ご受賞者の声

この度は準大賞に選出頂きありがとうございます。私は、写真は複利と捉えてます。写真の価値は撮った直後が1番低く、10年後に見返すと良い写真に感じ、20年後に見返すと格別の思いとなり、30年後に見返すと生涯の宝物になると信じてます。この写真は人生初の海外出張の最終日にダラス空港周辺で撮った写真です。この写真も漏れなく30年後、私の宝物になると思います。これからも、そういう写真を私は撮っていきます。

▼審査員講評丸林 正則氏

雄大で郷愁を誘うような雰囲気を感じさせる好作品です。普段から目にしているありふれた風景のひとコマなのでしょうが、構図、時間、撮影アングル、露出などを十分に考慮して撮影にあたっているので、特別な日の特別な風景に変えることに成功したのです。この作品で重要なのは構図を縦位置にした点です。画面に強い奥行き感と高さを強調できています。画面の奥からカメラ方向に向かってくる自動車の流れが心地良く、独特の空気感が表されています。さらに空に広い空間を持たせたのは飛んでいる旅客機を写し込むためで無駄なものではなく、撮影意図に即した広さだったと言えるでしょう。

準大賞

Love Is Blue

西田エンヨウさん(東京都)

撮影情報
撮影地
カナダ トロント
カメラ
ソニー 7RM4
レンズ
ソニー FE 24-105mm
絞り
情報無し
シャッター速度
情報無し
撮影感度 ISO~(フィルムの場合はフィルム感度)
情報無し
ご受賞者の声

受賞のお知らせをいただいた時、驚きと喜びが湧き上がり、応募して良かったと思いました。写真は趣味として10年前から始めて、毎回自分がいいねと思うような写真ができた時、より多くの人にシェアーして交流したいと思っていました。今回このような機会を提供していただき本当にありがとうございました。

▼審査員講評丸林 正則氏

あまりにも好条件が揃い整っているので、演劇の一場面でも写したものではと感じました。それにしてもフレーミングや構図の上手さによって、見る者に強いインパクトと感動を与えるような作品に仕上げていると思います。画面の約4分の3を濃いブルーを露出調整によって実際以上に暗い画面にして憂鬱感を強調し、レンガ敷の道路に横たわっている男性と愛犬に射す光も同様に調節して寂しさを誘うように仕上げています。これらによって彼らのおかれている状況がストレートに伝わることに成功した作品です。

準大賞

梅雪

嶋田亨さん(長野県)

撮影情報
撮影地
長野県岡谷市
カメラ
ソニー α7 IV
レンズ
ソニー FE 100-400mm GM 200mm
絞り
5.6
シャッター速度
1/1000
撮影感度 ISO~(フィルムの場合はフィルム感度)
800
ご受賞者の声

このたびは準大賞をいただきありがとうございました。私は、写真は「心響」…心に響いた瞬間を切り取ることができる手段、だと思います。私は、歴史ある「某展」にも応募し、入選したこともありますが、正直言って写真の手法や、ややもすれば型にはめる様な指導に疑問を感じることもあり、自分の自信作、3点に絞り応募する形式や入選の機会が多く、たくさんの方に見ていただける喜びを味わえる「総合写真展」に惹かれました。もちろん、「入選すること」=「最終目的」ではありませんが、オリンピックや、数々の大会でのメダル・賞状は、選手の皆さんにとってかけがえのない物です。私も、今回の「準大賞」をバネに更に自分の目指す写真を撮り続けてまいります。

▼審査員講評丸林 正則氏

寒さの中をようやく開花した梅の蜜を求めてやって来たヒヨドリの姿がじつに克明に写されています。とくに羽根の細かい部分までが立体的に解像しているので、この鳥がどのような状況下で花を訪れているのかが見る者にストレートに伝わってきます。また動物を写す際に大切なのは確実に目にピントを合わせることなのです。ここではヒヨドリの目にしっかりと合焦させているので、蜜が美味しかったのか、もっと欲しいのか、などの心の動きまでが想像できます。さらにその動物をただ写すのではなく、何らかの行動シーンを捉えるのも必須なのです。ここでは鳥の口ばしに付いた梅の花粉と花びらが写っているのがポイントですね。

準大賞

春感移動

村松範彦さん(静岡県)

撮影情報
撮影地
静岡県磐田市
カメラ
ソニー α7C II
レンズ
タムロン E28-200mm
絞り
29
シャッター速度
1/25
撮影感度 ISO~(フィルムの場合はフィルム感度)
200
ご受賞者の声

総合写真展とのきっかけは、SNSなどで、投稿されている綺麗な写真を撮れるようになりたい、そんな思いからでした。同じタイミングで、写真教室を習いはじめ、そこの先生からのおすすめもあり、今回、応募させていただいた次第です。それが、まさか、こんなに素晴らしい賞をいただけるなんて、夢にも思っていなくて、感無量です。今後も、先生や周りの皆様のご指導のもと、素敵な作品や瞬間に出会いたいと思います。そしてまた応募させていただきたいと思います。この度は、本当にありがとうございました。

▼審査員講評丸林 正則氏

鉄道写真において醍醐味のひとつに流し撮りがあります。これはある程度のテクニックを身に付けセンスも必要となるので簡単なものではありません。この「春感移動」はまさに見本となる好作品と言えるでしょう。具体的にはどの程度の流れの速さにするのか、意図した速さを得るためにはシャッター速度はどれを選ぶのか、どのような形と色をした物を前後に配して流すのか、また車両はどの程度ボケの隙間から姿を見せるようにするのかなどが実に巧妙に計算されています。これはきっと何度も失敗を繰り返したからこそ身に付いたのでしょう。

準大賞

「しあわせ」を運ぶ黄色い新幹線

今田秀徳さん(愛知県)

撮影情報
撮影地
滋賀県米原市
カメラ
ソニー α7R IV
レンズ
ソニー FE 200-600mm G 400mm
絞り
6.3
シャッター速度
1/1600
撮影感度 ISO~(フィルムの場合はフィルム感度)
640
ご受賞者の声

このたびは栄えある賞をいただき、誠にありがとうございます。準大賞は今回で5度目、一昨年には大賞を頂戴し、心より感謝申し上げます。写真を始めてから55年、長い年月の中で、多くの風景や人々、そして時の移ろいを、カメラを通して見つめてまいりました。改めて、「写真を続けてきて本当によかった」と感じております。カメラを始めた中学生の頃は、ちょうど蒸気機関車の終焉期に当たり、休日には友人を誘いよく撮影に出掛けていました。夏の日の午後、線路沿いに立ち、石炭の臭い、むせ返る蒸気、響き渡る汽笛、足元から伝わる振動、頬を撫でる風、降り注ぐ陽光を感じながら、夢中でファインダーを覗いたあの日のことを、今も鮮やかに思い出します。私の写真活動の原点です。昨今より話題となった「ドクターイエロー」は、走る姿そのものが希望を運ぶ列車です。黄色い車体が光をまといながら線路を駆け抜けるとき、老若男女全ての人々が笑顔に包まれる「幸せを運ぶ新幹線」です。定年を迎え、平日の走行でも撮影機会が得られるようになりました。ドクターイエロー引退まで1年余り、残り少ないチャンスを大切に記憶に留めようと思います。写真は、光を写しながら、同時に自分の心の奥をも写しているような気がしてなりません。長い歳月を経ても、シャッターを押す瞬間は、同時に心を震わせる瞬間でもあることを大事にしたいと思います。年を重ねた今だからこそ見えて来る「もの」もあるように思います。このたびの受賞を励みに、さらに表現の幅を広げ、見る人の心に残る一枚を追い続けてまいります。

▼審査員講評丸林 正則氏

この黄色の新幹線を目にしたら、誰しも慌てて写真を撮ろうとするのではないでしょうか。しかしそれでは作品とはなりません。やはり撮影意図、表現意図が明確でなくては見る人に作者の感動を伝えることが出できないからなのです。この作品は幸せを運ぶと言われる黄色の車両を写す機会を得て、幸福感を味わうと共に、優しく大切に接している姿勢が伝わってきて作者の心が感じられるのです。もちろん鉄道写真には経験豊富と思われ、車両が最も美しく魅力的に表されるカーブを選び、車両の先頭から最後尾までを画面内に納めています。またレールとトンネルの側壁に光を映し込んでいる点もさすがと言えます。

準大賞

「春の彩り、梅と椿の花びらの共演」

池永繁幸さん(大阪府)

撮影情報
撮影地
京都府京都市 城南宮
カメラ
ニコン D850
レンズ
48
絞り
7.1
シャッター速度
200
撮影感度 ISO~(フィルムの場合はフィルム感度)
1250
ご受賞者の声

本審査の結果の通知書を受け取り、封筒を開封したところ、思いもよらない活字が目に飛び込んできました。何とこの「準大賞」と言った、夢にも思わなかった受賞でありました。思わずガッツポーズをしました。審査員の皆様、長い間挑戦してまいりしたが、私の作品に目をとめていただき予期せぬ賞、名誉ある「準大賞」を頂くことになり、誠にありがとうございます。この作品は、京都府は城南宮の庭に咲く、春の新しい生命を象徴する「しだれ梅」と「椿」の花の共演を撮影したものです。これまでは、数回にわたり被写体を求めて現地に参りましたが、これと言った被写体に巡り合いはありませんでした。しかし、今年の春に何気なしに足を向けて行ったところ、何とも言えない雰囲気の被写体でしたので、時間を掛けてシャッターを押したのがこの写真です。足下には、梅の花びらと椿の花が咲き乱れて、来場者の目を楽しませてくれていました。この受賞は、私にとっては、喜ばしい特別なニュースであり、写真愛好家としての道を進む為の、大きな勇気と喜びを私に与えてくれました。

▼審査員講評徳光ゆかり氏

あまりにも素敵な情景過ぎて、どう撮ろうか迷われたでしょうね。桜だけでも、落ち椿だけでも目を奪われますね。画面下の苔の緑色がよい脇役になって全体を引き締めています。光の少ない場所から撮影していることも、良い写真誕生のポイントです。優しい彩りの写真なのですが、美しい逆光を活かしています。タイトルは「春の彩り」か「花びらの共演」でも伝わりましたよ。とても印象に残る写真でした。おめでとうございます。

準大賞

祭りの男

山本健一さん(兵庫県)

撮影情報
撮影地
鳥取県鳥取市 賀露祭
カメラ
キヤノン EOS 5Ds R
レンズ
キヤノン EF24-105mm F4L IS II
絞り
4
シャッター速度
1/500
撮影感度 ISO~(フィルムの場合はフィルム感度)
100
ご受賞者の声

この度は、準大賞に選出いただきありがとうございます。写友と撮影に行った、鳥取市賀露の2年に1度のホーエンヤ祭りで撮影した写真になります。楽しく撮影する中、顔にできた影に注目して、何人かの方に写させていただいたうちの1枚です。コロナ以降、写欲が減退しておりましたが、この度の受賞でまた楽しく撮影に行けるようになれば幸いです。一緒に撮影した写友に感謝です。

▼審査員講評徳光ゆかり氏

被写体との出会い、まずこれが良かったですね。顔の化粧などより 菅笠の細い影へのシャープなピントが際立って伝わってきます。少しだけ見えている肩の祭り衣装の青色と、画面左上の祭り飾りですかね、これの派手な赤や黄色が周りの状況を伝えています。タイトルもいいですね、シンプルなので写真を力強く伝えています。顔の細い影の露出もいいです、画面上部の何やら屋根らしき灰色が斜めに入って、奥行きや立体感を感じさせています。おめでとうございます。

準大賞

全力投球

長谷川千秋さん(滋賀県)

撮影情報
撮影地
滋賀県長浜市
カメラ
iPhone 15
レンズ
情報無し
絞り
情報無し
シャッター速度
情報無し
撮影感度 ISO~(フィルムの場合はフィルム感度)
情報無し
ご受賞者の声

この度は「準大賞」に選出していただきありがとうございます。大変驚きとても嬉しく思っています。これはスマホで撮った一枚です。テーマパークの片隅に外国の古い遊び場が再現されていました。そこがとても気に入って、小さな体で思い切り足を上げて何度も一生懸命にボールを投げる孫の姿が愛おしく、その瞬間の真剣な姿を逃さず撮ることができました。何気ない日常の中にも"今この瞬間の輝き"があり、写真を通して残していける喜びを改めて実感しました。カメラを持っていない私が作品としての写真を撮ることになったきっかけは、3年前にオンラインの写真教室と出会えたことです。講師の先生は「写真を撮るには道具は選ばない、スマホでも撮れる」と言ってくださり、毎回撮った写真に対して的確なご指導をいただいています。昨年初めて総合写真展に出品して優秀賞を、そして今回は準大賞という思いがけない評価をいただくことができました。ご指導くださった先生には心より感謝申し上げます。これからも楽しみながら心に残る一枚を撮っていけたらと思います。

▼審査員講評徳光ゆかり氏

画面上中央の黄色い球を?全力投球?スゴイですねぇ、この子が?丸いボールが無くても、このポーズで全力投球が伝わります。写真ってこの素晴らしい愛らしい瞬間を永久に残してくれるのですね。大きな貫禄のある遊具に立ち向かっている、かわいい声も聞こえてくるようです。小さな子の成長記録としても貴重な一瞬が残せました。子供写真の一つの見本かもしれません。全力投球!笑顔で「おめでとう」をモデルさんにも。

準大賞

疾走への期待

内海一哲さん(大阪府)

撮影情報
撮影地
大阪府池田市
カメラ
キヤノン コンパクトデジタルカメラ
レンズ
情報無し
絞り
情報無し
シャッター速度
情報無し
撮影感度 ISO~(フィルムの場合はフィルム感度)
情報無し
ご受賞者の声

酷暑が過ぎて一気に肌寒さが身に沁みます。天候異変の夏、そして私にも異変が…到来?秋の爽やかな風を受けて田舎道をひた走る若者の夢が開きます。そんな夢の写真に「準大賞」の知らせが届きました。趣味の世界が一段と深まりました。もう少し高みを目指して頑張ってみたいと胸に夢想花を咲かせています。ありがとうございました。

▼審査員講評徳光ゆかり氏

この自転車で突っ走っているのでしょうか?自転車の種類は分かりませんが、画面に大きく光る円形の印象は強いですね。それに加えて白い雲と青空がタイトルの感じを強く感じさせていいですね。暗く写り込んでいる周囲の街の姿もよい脇役と感じさせます。誰も気が付かないようなシーンを"撮ろう"と感じる気持ちはいいですね。被写体はどこにでも存在していると思います。これからも自分の気持ち優先で撮り続けてくださいね、おめでとうございます。

準大賞

晩秋の水面

酒井隆行さん(東京都)

撮影情報
撮影地
情報無し
カメラ
ニコン D500
レンズ
ニコン AF-S 200-500mm F5.6 VR
絞り
6.3
シャッター速度
1/500
撮影感度 ISO~(フィルムの場合はフィルム感度)
1250
ご受賞者の声

今回生まれて初めて写真展に応募して、まさか準大賞を受賞するとは思いもよらず、何度も通知を見直してしまいました。学生時代写真部に所属し、撮影にはそれ程自信がある方ではなく、むしろ暗室での作業の方が好きなタイプでした。社会人になってからは、色々なものに興味が湧いて写真への情熱が薄れておりました。そのような中、15年程前のある日、近所の遊歩道で生まれて初めてカワセミを見て、あまりにも奇麗な姿が忘れられず、その姿を写真に収めたい衝動にかられました。仕事が一段落した60歳を過ぎてから、思い切ってデジタル一眼レフ(NikonD-500)を購入して野鳥撮影に足を踏み入れました。しかしながら、昔のフィルム一眼レフとは比較できないほど操作が複雑で、初心者には手に負える代物でありませんでした。一念発起してフォトマスター検定の勉強をして、準1級を取得することが出来、何とかデジタルカメラを扱うことが出来るようになりました。今回の受賞は三人の方のお陰であり、その方々に心から感謝したいと思います。一人目は今回の受賞作の撮影場所を教えてくれた野鳥撮影仲間のS氏。二人目は妻で、『写真を撮るだけではなく、腕試しに写真展にでも応募しなさいよ!』と発破をかけられ、本写真展に応募する決心をした次第です。そして三人目は、今回提出した写真を見て、『これは良い写真だから写真展に出すべきだよ。』と背中を押してくれた野鳥撮影仲間のY氏です。今回の受賞はまぐれ当たりであり、自分の技術を過信せず、今後も更に写真ライフを楽しみながら精進して行きたいと思います。

▼審査員講評徳光ゆかり氏

よい瞬間に出会いましたね。水面の美しさをより強く伝える役目が画面左側の紅葉のボカシですね、しっかりと役目を果たしています。水面と水鳥にもシャープなピント、赤色の中の白色もキレイです。水鳥の向いている方向も全体を一つにまとめる役目を果たしています。よいタイミングでしたね。水面に水鳥の姿が映っているのも秋の澄んだ空気を感じさせます。シャープなピントとボカシを巧みに活かした写真です。おめでとうございます。

準大賞

三角屋根の家

柏木利夫さん(神奈川県)

撮影情報
撮影地
自宅
カメラ
キヤノン EOS 80D
レンズ
キヤノン EF-S18-135mm
絞り
16
シャッター速度
1/8000
撮影感度 ISO~(フィルムの場合はフィルム感度)
3200
ご受賞者の声

この度は名誉ある「準大賞」に選出していただき、誠にありがとうございます。初めての応募で、上位賞を頂くとは全く予想外のことで、通知を見た時の驚きは一生忘れないと思います。作品の撮影場所は、自宅マンションの5階から見た景色で、山裾にまるでおもちゃのような家が光り輝いている様でした。今回の総合写真展のテーマに沿っていると思い応募しました。今回の作品が評価されたことで、大きな励みになっています。更に腕を磨いて精進出来ればと思っています。

▼審査員講評川合麻紀氏

作品はご自宅からの眺めということです。見慣れた景色に心を動かすのは意外と難しいものですが、光の移ろいを見逃さず、たくさんの三角屋根の家がカラフルに浮かび上がる瞬間を見事に切り取りました。キュッと並ぶ家々は、日本らしい窮屈さと、色彩や形の可愛らしさを感じさせます。暗い山影とのコントラストが印象的で、光の選び方に作者の観察力が光ります。身近だからこそのチャンス、日常に潜む美を再発見させてくれる作品です。

準大賞

ラストスパート

平井ヨシフミさん(兵庫県)

撮影情報
撮影地
大阪府大阪市 大阪中央体育館
カメラ
キヤノン EOS 6D
レンズ
キヤノン EF24-105mm F3.5-5.6 IS STM
絞り
6.3
シャッター速度
1/25
撮影感度 ISO~(フィルムの場合はフィルム感度)
1600
ご受賞者の声

この度は『ラストスパート』を「準大賞」に選んで頂き、誠にありがとうございます。初めに、異次元空間のようなこの作品、決して生成AIで作成したものではなく、一昨年の第27回展で「東京都議会議長賞」を頂いた『宙泳』と同じソフトで加工した作品であることをお知らせしておきます。因みに、前回の『宙泳』はiPadで撮影したものですが、今回は、そのソフトで加工することを前提にデジタル一眼で撮影しております。走っているのは現在勤務している高校の生徒で、体育祭の最後を飾る対抗リレーにおいて、アンカーが最後のデッドヒートを繰り広げているところです。スローシャッターで流し、2人をメインに背景と前景をソフトで大きく歪ませ、スピード感を増強しました。『こんな写真、生徒たちは欲しがらないだろうなぁ』と思いつつ、当日撮った写真を、「欲しい人は、希望者にデータを差し上げます!」とインフォメーションしたところ、普通の写真と違うのが良かったのか、写っている生徒の多くがデータをもらいに来てくれました。『そうか、現代の若い子はこういった写真を「映える」「エモい」と気に入ってくれるのか。』と教えられ、今回応募した次第です。最後に、こんな素晴らしいシーンを見せてくれたアンカー2人と、大声援で応援している生徒の皆さん、そして快く撮影をさせていただいた先生方、学校関係者の皆さんに改めて心から感謝申し上げます。

▼審査員講評川合麻紀氏

スポーツ写真でありながら、まるで絵画のような美しさと、スピード感、選手の息遣いを感じさせる作品です。フィニッシュ直前の全力疾走、その瞬間に込められたエネルギーを、1/25秒というスローシャッターによるブラし表現で見事に可視化しています。広角レンズで近距離での撮影は、流し撮りとしてはかなり難しいはずですが、巧みなテクニックで観客と体育館の床が円を描くように流れ、まるで観る者をその場の熱気と興奮に巻き込むかのようです。二人の選手の表情がしっかりと残っているのもすごいですね。

準大賞

少年

入江啓介さん(島根県)

撮影情報
撮影地
島根県松江市 宍道湖
カメラ
ニコン Z 8
レンズ
ニッコール Z 28-400mm
絞り
8
シャッター速度
オート
撮影感度 ISO~(フィルムの場合はフィルム感度)
3200
ご受賞者の声

総合写真展は2回目の応募となります。初回は「山陰中央新報社賞」をいただき、この度は栄誉ある上位の「準大賞」と「山陰中央新報社賞」に選出していただき有難うございました。この写真は宍道湖に浮かぶスワンボートへ少年が駆けていく姿を目にとめ、すかさずシャッターを切ったものです。ライフワークとなればと思い写真を始めカメラのファインダーを通して尽きる事のない自然の魅力を追いながら40年が過ぎました。私は写真を撮る際、心がけている事は次のとおりです。
・ピント
・フレーミング
・常に新しい被写体を探せ
・日に2、3度の撮影チャンスがあるのでねばる
この様な頭に浮かべながらワクワク、ドキドキしながらファインダーを覗きシャッターを切る時間が大好きです。これからも出会いと瞬間を求めて写真を撮り続けて行きたいと思います。

▼審査員講評川合麻紀氏

宍道湖の湖面を背景に、少年が二艘のスワンボートの間に立つ光景は、まるで絵本のワンシーンのような魅力に満ちています。背負っているのはライフジャケットでしょうか、鮮やかな黄色が、夏の光を浴びて、全体のブルーの中で少年の存在を際立たせています。左右のスワンボートがまるで少年を優しく見守るように首を傾けており、可愛らしくユーモラスな空気が漂います。少年の小さな背中からは、これから始まる冒険への期待や好奇心が感じられ、見る人の心に懐かしい記憶を呼び覚まします。

準大賞

風のいたずら

井生よし江さん(山口県)

撮影情報
撮影地
島根県益田市
カメラ
ソニー ミラーレス α6400
レンズ
情報無し
絞り
8.0
シャッター速度
1/3200
撮影感度 ISO~(フィルムの場合はフィルム感度)
800
ご受賞者の声

「総合写真展」に初めての応募で思いもよらない賞をいただき大変嬉しく心から感謝申し上げます。この写真は浜辺で神事と獅子舞が行われ、風の強い日でしたので、獅子の衣装がはだけてその先で巫女達の楽しい談話が今にも聞こえてきそうな場面に思わずシャッターを切りました。これからもどんな被写体にも向き合い自分なりの表現を追い求め、更なる高みを目差して精進して参りたいと思います。有難うございました。

▼審査員講評川合麻紀氏

津田八幡宮例大祭の津田浜の神幸祭でしょうか。強い浜風が布を大きく持ち上げ、まるで生き物のようにうねる様子は、まさに「風のいたずら」というタイトルにふさわしい光景です。その風に包まれながら、笑顔を見せる巫女装束の若者たちの姿がとても爽やかですし、獅子舞の獅子頭も笑っているように見えます。お祭り後のシーンなのか、緊張感がとけて自然な様子がいいですね。獅子舞の緑と白の文様、巫女装束の鮮やかな赤、そして空と海の青が絶妙な色彩のバランスを生み出しています。被写体の位置関係、見え具合がよく、視線が自然と画面中央の笑顔に導かれます。

準大賞

オーロラ岬

益田啓太さん(熊本県)

撮影情報
撮影地
北海道網走市 能取岬
カメラ
キヤノン EOS R6 マークII
レンズ
キヤノン RF16-28mm F2.8 IS STM 16mm
絞り
2.8
シャッター速度
30
撮影感度 ISO~(フィルムの場合はフィルム感度)
1250
ご受賞者の声

この度は数ある作品の中から準大賞にご選出いただき、誠にありがとうございます。今回は2回目の応募でしたが、まさかの結果通知に驚きと嬉しさでいっぱいです。撮影当日は、北海道網走市の能取岬にてペルセウス座流星群を目的としていました。星空の下で撮影を続けていたところ、モニターに赤い光が映り込みました。当初は「まさかカメラの不具合か…??」と不安になりましたが、色々調べているうちにこれが低緯度オーロラであることが判明し、すぐに画角を変え夢中で撮影したことを覚えています。このオーロラは人の目では視認できず、カメラで撮影していたからこそ気づけたまさに奇跡だったと思います。今回の受賞を励みに、これからも一期一会の光景と向き合いながら、写真ライフを楽しみたいと思います!

▼審査員講評川合麻紀氏

夜空を埋め尽くす無数の星々と、幻想的に広がる赤いオーロラ。その下に静かに佇む灯台。まるで宇宙と地上がひとつにつながったかのようです。特に灯台を画面中央に据えて空を広くした構図は、安定感がありながらも、上空の広がりによって圧倒的なスケール感を感じさせます。空を覆う星の粒立ちの美しさ、流星、低緯度オーロラのグラデーション、灯台の灯り、そして画面下部のわずかな地平の緑など、それぞれの光が調和して、作品全体が静けさと神秘性に包まれています。

過去の開催風景