この総合写真展には毎年たくさんの写真作品が応募されてきます。その中で勝ち残ってきた入選作品は、写真上達をめざす方々にとって基本的な表現力を備えた、とても良いお手本ともいえるでしょう。ただ昨今、撮影技術は平均的に高くなった一方、独自の視点による被写体の発見やその表現方法においては、残念ながら個性的な作品がいささか減ったようにも思えます。
言い方を替えれば「上手だけれど、どこかで見たような写真」が多くなった、という印象でしょうか。優れた写真表現には基礎的な撮影技術と表現力に加えて、あなたにしか撮れないオリジナリティーも大切です。そんな思いから、今回は特に個性的な作品をピックアップしてご紹介したいと考えました。ご一緒にこれらの作品から〝あなただけの写真作品を生み出す〟ためのヒントを探してみましょう。総合写真展 審査員板見 浩史先生
意表を突く生き物の一瞬を狙う
動物写真のジャンルにおいても、その動物〝らしく〟ただお行儀よく写っているだけでは面白くありません。むしろその動物の本質は、意外な表情やポーズを見せたときにこそ垣間見えることが多いものです。そしてそれがまさにその作品の持つ〝旨味〟として見る人の心に印象深く残るもの。たくさん撮った写真の中からも、セレクトの段階で外してしまうこともあるので、再チェックしてみたいもの。もちろんピント外れや露出の過不足はNGなのは言うまでもないことですが。
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掲載した作品は、第29回総合写真展の入賞作品から、解説上の参考例として板見浩史先生に任意で選出していただいたものです。
作者の皆様には、この場を通じて厚く御礼申し上げます。




