この総合写真展には毎年たくさんの応募作品が応募されてきます。大きく分けると「自然風景(草花も含む)」「動物や小さな生き物」「都会や人工的な風景」「人物のスナップやポートレート」など。さまざまな個性の審査員の眼を経て勝ち残ってきた入選作品は、写真上達をめざす方々にとって基本的な表現力を備えたとても良いお手本ともいえます。ああこんな写真を撮ってみたいなあ、自分だったらこんなふうに撮りたい…など、ただ眺めるのではなく自分の興味と関心に引き寄せて鑑賞・分析することによって、あなたの写真表現力をさらに高めてくれるに違いありません。ご一緒にこれらの作品から上達と入選のためのヒントを勉強していきましょう。総合写真展 審査員板見 浩史先生
モノクロームやモノトーンで表現する世界
いまやカラーが当たり前のデジタル写真の世界ですが、写真の草創期からフィルム時代の初期まではモノクローム(白と黒およびその階調)による表現が主流でした。カラー表現が主流になったいまも、同系色の濃淡や明暗で構成された作品をモノトーンと呼んで活用することもあります。いずれも写真にとって重要な表現方法であり、基本は“光とコントラストと諧調を活かす”ということに変わりはありません。白黒や単色系の世界ならではの表現から学んで個性的な作品づくりに生かしてみましょう。
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掲載した作品は、第28回総合写真展の入賞作品から、解説上の参考例として板見浩史先生に任意で選出していただいたものです。
作者の皆様には、この場を通じて厚く御礼申し上げます。