この総合写真展には毎年たくさんの写真作品が応募されてきます。大きく分けると「自然風景(草花も含む)」「動物や小さな生き物」「都会や人工的な風景」「人物のスナップやポートレート」など。5人の審査員の眼を経て勝ち残ってきた入選作品は、写真上達をめざす方々にとって基本的な表現力を備えた、とても良いお手本ともいえます。ああこんな写真を撮ってみたいなあ、自分だったらこんなふうに撮りたい…など、ただ眺めるのではなく自分の興味と関心に引き寄せて鑑賞・分析することによって、あなたの写真表現力をさらに高めてくれるに違いありません。ご一緒にこれらの作品から上達と入選のためのヒントを勉強していきましょう。総合写真展 審査員板見 浩史先生
人の心に作用する色のチカラ
人間の感性に色は重要な影響力を与えると思います。たとえば朝、空を見上げた時にスカッと晴れていれば爽やかな気分が生まれ、美しい夕暮れの色を見れば穏やかな気持ちで一日が終わる。それは人間の原始の記憶色とも言え、現代人はそれほど単純ではないかもしれませんが、撮影者にも写真を見る人の心にもそうした心理作用を生む効果は間違いないようです。
- 上達と入賞のポイント トップ
- 第1回
- 第2回
- 第3回
- 第4回
掲載した作品は、第28回総合写真展の入賞作品から、解説上の参考例として板見浩史先生に任意で選出していただいたものです。
作者の皆様には、この場を通じて厚く御礼申し上げます。